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【POKKA吉田】悪いスパイラル【業界コラム】

公開日: : 最終更新日:2017/11/24   POKKA吉田コラム , ,

悪いスパイラル

釘の話とか全日遊連(ホール団体のうち最大のもの)の自主規制(サブATやマックス系などの取扱いについての自主規制)など、ぱちんこ業界はかなり揺れ動いているが、客側の視点で見える話を今回はしたいと思う。

ここ最近の傾向として、次のようなことが顕著になりつつあるのだ。

・新台販売台数が年々減少中
・マーケット全体の平均稼働(集客のこと)が過去最低の月がいくつか出現
・マーケット全体の平均稼働は低貸営業においても過去最低の月が出現
(つまり「低貸は稼働が良いとは限らない」となりつつある)

売れないというのは実際に数字に出ている。たとえば、京楽の2代目AKBは15万台の目標で目標には届かなかったらしい。初代が20万台を完売したわけだから、通常の業界レートだと「よほどおかしな機能や仕様じゃない限り、実際の稼働の良し悪しはともかく、期待度だけで目標台数を完売する」のが常だったのだ。2代目のAKBはたしかに初代に比べると全然見劣りするものであるが、ショールームで展示されていた頃(つまりまだホールには直営店も含めて導入されていない頃)、そこまで悪評はなかったにもかかわらず、である。

今の時期だと平和のルパンがマックス系では最注目機だろう。こちらは8万台が目標と聞いている。前作があまりにも好評で、現在も現役の機種の「正統後継機」である。役物も派手でLEDなのか筐体も派手に進化した。常識で考えれば「10万台」くらいの目標値でもおかしくはないし、無理すれば「15万台」とかも売れるかも、と考えることができるかもしれないのに「8万台スタート」なのである。

これは、ぱちんこ屋が機械を買う体力(資金力)がなくなっていることの傍証だろう。

機械を買う体力がなくなってきているというのは、客が減っていることでも明らかだ。参加人口の話だけでも3年連続で史上最低値を更新しているのが現状である(日本生産性本部のレジャー白書ベース)。それだけじゃなくて、DK?SISなどのさまざまな業界内の統計指標やデータにおいても「過去最低の稼働」となったケースが目立っているのが最近だ。客がいなければ収益が落ちるのは自明である。ホールはそれでも帳尻を合わせるために「抜き幅を大きくする」のだが、そうなるとさらに客がいなくなる。こういった悪循環の末、「新台をたくさん買うことがなくなりつつある」という傾向が出ているわけだ。

たとえばぱちんこメーカー組合の日本遊技機工業組合(日工組)。日工組は、証紙というのを組合員メーカーに発給している。この証紙はいろんな意味を持っているものであるが、「全ての新台には必ず一枚貼付されている」ということで「この証紙発給枚数=新台の販売台数総数」となる統計的にも重要なものである。

この証紙発給枚数が年々減少中なのだ。昨年1年間の証紙発給枚数は約200万枚。これは前年比で見ると「10%減」である。

最近、大型店であっても「新台の導入台数が少なくなっている」というのは珍しくはない。たとえば私は今出ている新台では化物語(甘)が好きなのだが、自宅最寄の大型店(総台数で1,000を切るくらいの大型店)には2台しか入っていない。その前はエヴァ9(甘)が好きだったがこれも5台ほどしか入っていない。

結局、店が主力と考えたような「牙狼金色」「北斗」「慶次」「ルパン」などはドカンと入っているのだが、そうじゃない泡沫とは言い過ぎかもしれないが、そういう型式については大型店でさえ少台数なのだ。そのルパンも「今の最注目マックス」の割に8万台というのは寂しい。

すなわち、そこまでこのマーケットが悪化しているということを示しているのだと言えるだろう。

たとえば、ミリオンゴッド。系譜がマーケットで好評だった頃は、打ちたくても空き台を探すのは少々手間だったほどであった(私は開店前や営業時間に、並んだり、空き台出現を待ったりする打ち方を一切しない)。100台くらい大量導入している店にわざわざ行って打ったこともある。

そういう意味では、私は現在、凱旋も好きなのだが、凱旋は構えず準備せずとも打てる。楽に打てるのだ。

ぱちんこ屋の中、それが現場であるが、マーケット環境によってこの数年でも変わりつつあるというのは事実である。それが客に奏功するような事態になるとは思えないだけに悪いスパイラルに陥ってるなあ、と不安も感じるところだ。

何か、救世主になるような、猛烈な人気を集めるヒット機でも出ないかな、、、と無い物ねだりをしたくなる業界関係者が増えているが、今、そういう状況なのだろう。

悪いときは悪い循環になるのは世の常。ここから抜け出せるのはいつの日のことだろうか。

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